スコット「早く逃げろ! 洞窟が爆発する!」
洞窟「ドカーーーーーーーン!!!!」
視聴者「えっ、まだ閉じ込められてる人いるじゃん……」
サンダーバード55を見て↑のように思った人は結構いるのではないでしょうか。
状況が状況なので救助隊であろうとも生存者を見殺しにしても致し方なかったと思わないこともないですが、ここではこのシーンにまつわる自分なりの解釈をまとめようと思います。
最初に結論を書きますが、「ペネロープのいた洞窟(拷問部屋)」≠「パーカーがいた洞窟(採掘場)」です。つまり最後に爆発した洞窟に例の生存者達はいません。なので救助隊は生存者を見殺しにしたわけではないです。
「拷問部屋の洞窟」≠「採掘場の洞窟」と言える根拠
フッドはパーカーを採掘場の洞窟に閉じ込めた後、ペネロープの元へ戻りますが正体を見破られて追い詰められてしまいます。しかしフッドの催眠術で形勢逆転、ペネロープを眠らせた直後に「少し散歩に出かけるとしよう」と発言し、新たなスキーコプターが現れます(遠隔操縦なのか他の仲間がいるのかは不明)。
そしてスコットがサンダーバード1号でペネロープから聞いた座標の位置へ向かうも、「スキーコプターの跡以外は何も見当たりません」と発言。その後ブレインズが作った金属探知機を頼りに別の場所でスキーコプターを発見し、拷問部屋までたどり着きます。
以上のシーンにより、フッドは意識を失ったペネロープを連れて“拷問部屋のある別の洞窟”にスキーコプターで移動したと考えていいでしょう。わざわざスキーコプターを使って拷問部屋まで移動をしたのはペネロープが救助隊を呼んでしまったためだと思われます(実際フッドが移動したことにより救助隊としてはかなりピンチな状況に陥っており、金属探知機がなければペネロープを見失っていました)。また、拷問部屋のレーザービームを止めた後にペネロープが発した「パーカーのいた洞窟には~」というセリフも「ペネロープのいた洞窟(拷問部屋)」≠「パーカーがいた洞窟(採掘場)」という説を補強しています。
その後の生存者の直接的な救出シーンはないですが、救助隊がさくっと救助したか地元の警察に任せたのでしょう。しらんけど。
それでは、なぜ採掘場と拷問部屋が同じ洞窟であると視聴者が勘違いしてしまうことになったのかについてですが、「拷問部屋」が雪山の洞窟風になっていることで「採掘場=拷問部屋」という思い込みが強くなったのではないでしょうか。そして「フッドがペネロープを連れてスキーコプターで移動した」というのも断片的で初見ではわかりにくいということもあると思います。そもそも、あの映像で「採掘場と拷問部屋はそれぞれ別の洞窟」ということを初見で理解しろというほうが無理があるような。
また、この解釈でも不可解な点がありまして、採掘場→拷問部屋を徒歩で移動しているはずのパーカーの移動速度が些か早すぎるような気がします。きっと最初の洞窟を一瞬で抜け出した&ペネロープの位置を知らせる機械でも持っていて、それを頼りにして迷わず拷問部屋までたどり着いたのでしょう。しらんけど。
とまぁ、そういうわけなので爆発に巻き込まれた生存者はいなかったし、救助隊が生存者を見殺しにしたということもありません。これにて証明完了。F.A.B。
それはさておき、サンダーバード55では看過できないレベルで気になるところが他にもいくつかありまして……
気になる点その1
ペネロープ「正体はバレてますわ、フッド!」
ぼく「え!?!?!?!? 救助隊メンバーってフッドを認知してるの!?!?!?!?」
実写版や顎版では「救助隊VSフッド」が押し出されていますが、オリジナル版でのフッドに対する救助隊の認識は「なんだかよくわからんが我々の秘密を狙うやつがいるような気がする」程度であり、少なくとも映像作品中において救助隊メンバーは誰一人としてフッドという名前を言うことすらありませんでした。まぁサンダーバードファンなら当然のように知ってる知識ですよね。なのでぼく以外にも驚いた人は大勢いたと思います。
ちなみに原語版の該当シーンでは“フッド”ではなく“blackguard(悪党)”という言葉を使っています。つまりここでペネロープがフッドの名前を言うのは日本語版オリジナル要素というわけです。日本公式が勝手に設定をいじくり回すのはやめちくり~~~~(憤怒バースト)。これ日本語版の台本書いた人はサンダーバードの基本的な情報さえも知らなかったのだろうか?
クッソ苦しい超好意的解釈
ペネロープは「お前の正体はフッドだ!」という意味でフッドという言葉を使ったのではなく、「お前は雪男や探検家を演じている覆面野郎だ!」という意味でフッド(=覆面)という言葉を使い、それがたまたま彼の名前と一致したという解釈であれば設定に矛盾しません(名推理)。わざわざフッドという言葉を使ったのは視聴者に対するファンサなのでしょう。ファンサにしては些かズレすぎていると思いますが。しらんけど。
気になる点その2
スコット、パーカー、ペネロープが爆発しそうな洞窟から走って脱出するシーンについて。
ペネロープお前足捻ったんじゃないのかよ!!!!!!!!!!
めちゃくちゃ走ってるじゃん!!!!!!!!
クッソ苦しい超好意的解釈
1話前の“サンダーバード登場”では足を怪我したパーカーがけんけんで移動していました。
ま、まさかペネロープも洞窟の中をけんけんで移動していたのでは……? “サンダーバード登場”はこの伏線だった……?
気になる点その3
“雪男の恐怖”の話ではないですが、メカ紹介の「運送砲車:Thunderizer」という表記について。
運送砲車またはレーザー切断車の英名とされる「Thunderizer」がめんどくさい扱いになってるのはサンダーバードファンなら今更説明しなくても周知の事実でしょう(説明放棄)。
近年では運送砲車に「Rescue Pack Vehicle」を採用することでThunderizer論争はひとまず落ち着いたと(勝手に)思ってたんですが、どうしてここで蒸し返したんだろうか……? 例えるなら2065年設定がスタンダードになってる現代で公式が「バージルは二男」と言ったかのようなモヤモヤを感じる。メカ紹介はもしかして古い資料を見ながら作ったのでしょうか? っていうかこの映像作って確認するときにツッコミを入れるようなサンダーオタクはスタッフの中におらんかったんか?
ちなみに実写版ではレーザー切断車=Thunderizerという設定です。